研究情報
明治G等、酪農・乳業におけるGHG排出削減へ、「道東カーボンファーミング研究会」設立(2023.8)
明治ホールディングス㈱と㈱明治は、酪農・乳業におけるGHG排出削減につながる取り組みの推進に向け、一般社団法人道東SDGs協議会(所在地:北海道別海町)と「道東カーボンファーミング研究会」(所在地:北海道別海町、道東CF研究会)を設立した。道東SDGs協議会は、日本の生乳生産のカギを握る道東エリアにて、2018年に地域へのSDGsの普及啓発を担う有志が集う任意団体として設立され、2023年6月、一般社団法人化となった。
同研究会は、生乳生産量が日本一の別海町をフィールドとして、カーボンファーミングの評価・研究・実践を推進し、酪農におけるGHG貯留量増加など持続可能な酪農の実現を目指す。酪農の現場からカーボンファーミングを試行し、これからの酪農のあり方を社会に提言していく、地域社会と地域住民、乳業メーカーが連携した日本初の取り組みとなる。
初年度の活動として、2023年9月から別海町にて「現状の土壌がどの程度CO2を貯留しているかを科学的に把握し、酪農の環境への貢献と負荷を正しく認識する」という視点から町内の各地点における土中炭素貯留量の調査を行う。その分析結果を、農林水産省が行っている「農地土壌炭素貯留等基礎調査」と比較することなどにより、牧草地の土壌がもつ炭素貯留量のポテンシャルを見極めていく。
また、北海道農政部が行う、北海道農業の脱炭素化に向けて、生産者を始め、産学官金など情報交換と協働の場として、2023年5月に設立された「北海道カーボンファーミング推進協議体」にも参加していく。同協議体を通じて北海道全体への普及拡大も視野に入れる。
詳しくは、→https://www.meiji.com/pdf/news/2023/230822_01.pdf