ニュース情報/政策関連

農研機構・福井県・立命館大、バイオ炭の農業利用に関する体系的ガイドブック公開、日本初。(2025.5)

 農研機構、福井県、立命館大学などから構成される「脱炭素に向けた農林業環境研究コンソーシアム」は、農林水産省委託プロジェクト研究において、日本で初めて、バイオ炭の農業利用に関して体系的にまとめた「バイオ炭の農業利用事例とその活用ガイドブック」を作成し、公開した。バイオ炭への理解とその農地施用を促進して、日本の温室効果ガス(Greenhouse Gas、GHG)排出量の削減に貢献する。写真や図表を用いつつ、多くの利用事例を紹介しており、農業、企業、行政関係者、一般の方にも理解しやすい内容となっている。

 近年、温暖化対策としてバイオ炭の農業利用が注目されている。バイオ炭とは、植物等のバイオマスを炭化したもので、大気中の二酸化炭素(CO2)に由来する炭素を大量に含む。バイオ炭の炭素は難分解性であり、農地に施用すると、GHGであるCO2由来の炭素を土壌中に長期間貯留できる。日本では、バイオ炭の農地施用によるCO2削減効果をJ-クレジットとして認証して、売買(取引)する制度も始まった。そこで、農研機構、福井県、立命館大学などから構成される「脱炭素に向けた農林業環境研究コンソーシアム」は、農林水産省委託プロジェクト研究においてバイオ炭に関する知見とプロジェクトの研究成果を取りまとめ、日本で初めてバイオ炭の農業利用を体系的に解説したガイドブックを作成し、立命館大学のホームページで公開した。

詳しくは、→https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/niaes/169191.html

https://www.ritsumei.ac.jp/research/brc/biochar_guidebook.pdf

2025-05-28 | Posted in ニュース情報/政策関連 |