ニュース情報/政策関連
JOGMEC、CCSの社会実装に向けたLCO2船舶輸送バリューチェーン共通化ガイドライン発行(2025.5)
5月30日、JOGMECは、CCSの普及と拡大に向けて、「LCO2船舶輸送バリューチェーン共通化協議会」を設置し、CO2の船舶輸送における仕様共通化を目指し2024年度にガイドラインを策定し、今般交付を開始した。
CCS(Carbon dioxide Capture and Storage、二酸化炭素回収・貯留)を社会実装させる上で、排出源から貯留適地まで大容量のCO2を船舶で長距離輸送することが不可欠である。しかしながら、大容量の液化CO2(Liquified Carbon Dioxide、:LCO2)を輸送できる船舶輸送技術は確立しておらず、各CCS事業で個別に仕様が検討されているのが現状。また、CO2の船舶輸送は、そのバリューチェーンに複数工程(液化、一時貯蔵、荷役等)が発生するため、それぞれの要素の接続を含め、一連のフローとして検討することが必要である。
このような背景を踏まえ、JOGMECはCCS事業の普及と拡大に向けた支援を目的とし、経済産業省協力のもと協議会を設け、CO2の船舶輸送における仕様共通化および、それに伴う輸送コストの低減を目指している。
本協議会の成果として、先進的CCS支援事業で活用されるとともに、将来CO2の船舶輸送を行うCCS事業を検討する際に参考となるよう、2024年度にガイドライン(初版)を策定し、交付を開始した。今後、実効性の更なる確保に向けて、同ガイドラインの更新を検討していく予定。
詳しくは、→https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_00214.html
2025-06-02 | Posted in ニュース情報/政策関連 |