研究情報
Braskemとカナダ・ブリティッシュコロンビア大、CO2からメタノール製造する技術を開発へ(2024.10)
バイオ製品生産に注力するブラジルのBraskemは、カナダ・ブリティッシュコロンビア大学(UBC)と協力し、 CO2回収・変換から得られる重要な中間体であるCOからメタノールを電気化学反応器で製造する可能性を調査すると …続きを読む
環境移送技術のイノカ、19団体と瀬戸内海の藻場・干潟保全PJ「瀬戸内渚フォーラム」設立(2024.9)
環境移送技術の㈱イノカは、19団体との共同で瀬戸内海の豊かな海を地域の人々とともに保全し、自然資本としての持続 的な活用を目指す「瀬戸内渚フォーラム」を2024年9月25日に設立したと発表した。 ■瀬戸内海 藻場の現状 …続きを読む
滋賀大と理研、環境要因の長期栽培作物の収穫量への影響について統計モデルで定量化に成功(2024.9)
滋賀大学と理化学研究所は、園芸作物の生育メカニズムをデータから明らかにするための研究に取り組んでいる。日射量や気温などの要因が作物の収穫量に大きく寄与するが、イチゴやトマトのような収穫可能な時期が長期にわたる作物は生育 …続きを読む
海洋性紅色光合成細菌のCO2等固定化技術有する京大発Symbiobe社、出光興産等から8億円の資金調達(2024.9)
海洋性紅色光合成細菌を利用したCO2と窒素の固定技術を有する、京都大学発のスタートアップのSymbiobe㈱(京都市西京区)は、シリーズAラウンドとして、㈱環境エネルギー投資、出光興産㈱、Shimadzu Future …続きを読む
TOWING、カーボンクレジット予約販売・創出のビジネスモデル特許を国内登録。海外登録へ(2024.9)
名古屋大学発スタートアップ・高機能バイオ炭開発の㈱TOWING(名古屋市千種区)は、カーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許について国内登録を完了し、海外登録に向けた活動を開始したと発表した。 経済産業 …続きを読む
東京海洋大研究G、東京湾のマイクロプラスチックの総量を25㎥(ton)と推定(2024.9)
国立大学法人東京海洋大学の研究グループは、東京湾のマイクロプラスチック(MP)濃度を海面および海水中で測定し、湾奥および湾内のフロント形成域でMPの分布が著しく高いことを明らかにした。さらに東京湾に存在するMPの総量を …続きを読む
京大研究G、藻類のCO2吸収の鍵となる細胞外タンパク質の機能を解明。40年来の議論に決着(2024.9)
京都大学の生命科学研究科の研究グループは、ゲノム編集技術を用いてモデル緑藻クラミドモナスの変異体を作成し、緑藻の細胞外タンパク質CAH1の機能を明らかにした。この発見は、CAH1の役割をめぐる40年来の科学的論争を解決 …続きを読む
双日、途上国で農業DX推進のDegasに出資。AIによる衛星画像活用を共同研究。(2024.8)
双日㈱、アフリカをはじめとする途上国で農業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する Degasデガス㈱に出資した。また、両社は、Degasが開発した衛星画像の分析に特化した生成AI基盤モデル(地理空間基盤モ …続きを読む
ユーグレナ社とPetronas Research社、 バイオ燃料原料用微細藻類の大規模生産技術共同研究契約(2024.8)
㈱ユーグレナ(ユーグレナ社)は、マレーシアのPetronas Research Sdn. Bhd.(ペトロナスリサーチ社)と微細藻類の大規模生産技術を確立し、SAFや次世代バイオディーゼル燃料(Renewable Di …続きを読む
ユニチカ、分解後環境負荷を抑制した新規「生分解性ポリエステル樹脂」合成技術の開発成功(2024.8)
ユニチカ㈱は、分解後の環境負荷を限りなく抑制した「生分解性ポリエステル樹脂」の合成技術の開発に成功したと発表した。 2024年6月に発表した非金属触媒を用いたポリエステル樹脂の重合技術に、さらに特定組成を組み合わせる …続きを読む
米国・オクラホマ州立大の研究G、SAFなど持続可能なバイオ燃料向け共発酵プロセスを開発(2024.8)
米国・オクラホマ州立大学工学・建築・技術学部の研究者らは、ジェット燃料に変換可能な再生可能資源から作られるバイオ燃料であるブタノールの生産につながる共発酵プロセス(co-fermentation process)の改良 …続きを読む
四国電力・東京農工大等4者、愛媛県みかん園で発電菌を利用した微生物燃料電池の実証試験(2024.8)
四国電力㈱、国立大学法人東京農工大学大学院工学研究院の研究グループ、㈱RING-e、伊方サービス ㈱の四者は、本年9月より、愛媛県内のみかん園地において微生物燃料電池に関する実証試験を開始すると発表した。 微生物燃料 …続きを読む
理研、油脂合成に必要な葉緑体の酵素発見。代謝改変技術で「バイオものづくり」応用に期待(2024.8)
理化学研究所(理研)環境資源科学研究センター 植物脂質研究チーム内研究チームは、植物の種子において油脂の合成に必要な酵素を明らかにした。この酵素は細胞中の葉緑体に存在し、油脂が合成される小胞体に必要な物質を供給している …続きを読む
英・OXCCU社、オックスフォード空港に世界初のPtLのSAF生産実証プラント開設(2024.8)
CO2を燃料、化学品、プラスチックに変換する技術に注力する英国のスタートアップ企業のOXCCU社は、オックスフォード空港に初の公式実証プラントOX1を開設すると発表した。 OX1 プラントは、SAF の生産を進める。 …続きを読む
農業脱炭素推進のフェイガー社、ベトナム現地法人Faeger Vietnam Co. Ltd.設立(2024.8)
2024年7月、農業脱炭素推進~農業カーボンクレジットの流通サポートを手がける㈱フェイガーは、ベトナム当局より承認を受け、現地法人となるFaeger Vietnam Co. Ltd.(現地登録名:CÔNG TY TNH …続きを読む
DX農業支援のサグリ、シリーズAで約10億円資金調達。農地マッチングや脱炭素事業注力(2024.8)
DX農業支援のサグリ㈱(兵庫県丹波市)は、千葉道場㈱、グローバル・ブレイン㈱が運営する複数のファンド、スパークル㈱、SMBCベンチャーキャピタル㈱、静岡キャピタル㈱、あおぞら企業投資㈱、BIG Impact株式会社、池 …続きを読む
JFEエンジニアリング、新開発CO2分離回収パッケージ実証試験で高濃度CO2回収。今年度中商品化へ(2024.8)
JFEエンジニアリング㈱は、このたび、同社が開発したCO2分離回収パッケージ”GX-Marble”の実証試験において、バイオガス発電設備の燃焼排ガスから濃度99.5%のCO₂を回収することに成功 …続きを読む
低コストDAC技術でSAF製造の米スタートアップ・Sora Fuel、600万ドルシード資金確保(2024.8)
水、空気、再生可能エネルギーのみを使用してSAFを生産するブリティッシュ コロンビア大学発スタートアップ企業の米国・Sora Fuel(マサチューセッツ州)は、600万ドルのシードラウンドを調達したことを発表した。この …続きを読む
兼松、名大発・TOWINGと共同で、 高機能バイオ炭の国内及び米国での普及拡大へ(2024.7)
兼松㈱と名古屋大学発スタートアップ・高機能バイオ炭開発の㈱TOWING(名古屋市千種区)は、兼松グループのネットワークを活かし、TOWINGが生産する高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の日本国内、また米国での普及拡大に …続きを読む
ミダック、佐賀大と微細藻類産生のフコキサンチンの高純度精製手法・効果検証の共同研究へ(2024.7)
㈱ミダックホールディングス(静岡県浜松市)の連結子会社である㈱ミダックは、国立大学法人佐賀大学(佐賀市)と「微細藻類が産生する有用カロテノイドに関する研究」という題目で共同研究を行うことに合意し、共同研究契約を締結した …続きを読む
ハイケム、中・清華大発のPhaBuilder社と提携。海洋分解性プラPHAの国内販売代理店契約(2024.7)
ハイケム㈱(東京都港区)と北京微構工場生物技術有限公司(北京市:PhaBuilder)は、PhaBuilderが製造する海洋でも分解するバイオ由来の生分解性プラスチックPHA(Polyhydroxyalkanate ポ …続きを読む
オーストリア・Rohrdorfer社、セメント製造時のCO2からエチレンの製造に成功(2024.7)
オーストリアの建設資材企業の Rohrdorfer /ロードルファー社は、CO2からのエチレン製造に成功した。新しく開発されたプロセスでは、セメント製造中に生成される CO2が回収され、エチレンに変換される。テスト段階 …続きを読む
独・フラウンホーファー研究所等の「Air2Chem」PJチーム、大気中CO2を化学基礎材料へ。電気分解とDACの融合(2024.7)
原料フローの脱炭素化という目標を達成するために、化学産業は持続可能な供給源から炭素需要を満たす必要がある。大気からのCO2の直接回収は、主に投資と運用コストが高いため、これまでほとんど役に立たなかった。ドイツのフラウン …続きを読む
エアバス、ボーイング等航空宇宙技術リーダー、CO2以外の排出把握へ政府の研究拡大訴え(2024.7)
2024年7月23日、エアバス、ボーイング、ダッソー、GEエアロスペース、ロールスロイス、RTX、サフランの最高技術責任者がファーンバラ航空ショーに集まり、飛行機雲、窒素酸化物(NOx)、硫黄、エアロゾル、煤煙など、航 …続きを読む