研究情報
昆虫由来バイオ燃料のスーパーワーム社、プレシリーズAで累計4.1億円の資金調達を実施(2025.8)
㈱スーパーワーム(宮崎県西都市)は、この度プレシリーズAラウンドにおいて総額2.8億円の資金調達を実施し、累計調達額は4.1億円となった。
同社は、昆虫資源を活用したバイオ燃料原料油の製造に特化した2023年5月設立のエネルギーテック・スタートアップ。バイオテクノロジー(育種・ゲノム編集)とハードウェアエンジニアリング(養殖装置)の融合により、環境負荷の低い次世代の油脂供給インフラを構築している。
従来のバイオ燃料原料である廃食油や植物油は、供給量の限界や価格の不安定性、トレーサビリティの低さ、環境負荷といった課題を抱えている。一方で、脱炭素社会の実現に向け、大量かつ持続可能な新たな脂質ソースが世界的に求められている。
2030年には世界全体で約18GL(8〜9%)のバイオ燃料原料油の供給不足が予測され、特に日本国内では航空分野を中心に約87万kL(50%)の深刻な不足が見込まれている。同社はこのような市場の課題に対し、昆虫由来の油脂を効率的に生産する独自の技術プラットフォームを提供する。
<同社の強み> ●育種技術による高脂質・高成長な個体開発 ●高密度で制御可能な養殖技術により土地・水資源利用を最小限に抑制 ●標準化された油脂の高効率抽出による精製事業者向け規格油の提供
さらに、循環型の生産プロセスを採用し、生産残渣を原料として再利用することで環境負荷とコストを削減。知的財産の保護と実用化を同時に推進している。
詳しくは、→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000121307.html →https://superworm.jp/