研究情報

東大発・CO2資源化研究所、コリネ菌ATCC13032株による革新的プラットフォーマー事業開始(2025.9)

 ㈱CO2資源化研究所は、主力事業である水素菌を活用したCO₂資源化に加え、コリネ菌ATCC13032株を用いた革新的なプラットフォーマー(受託研究)事業を開始すると発表した。

 同社代表の湯川英明氏は、コリネ菌R株を用いた革新的な「増殖非依存型バイオプロセス」を開発した。この技術により、従来の発酵法では解決できなかった数々の課題が克服された。

 増殖非依存型バイオプロセスとは、微生物の増殖を停止させた状態で化学品を生産する全く新しいアプローチである。従来の発酵法と異なり、微生物をあたかも「化学触媒」のように活用することで

●高効率な生産                                                                      ●発酵阻害物質への高い耐性                                                            ●複数基質の同時利用

といった従来法の課題を解決することが可能である。

 この成果は高く評価され、2011年にはバイオものづくりベンチャーであるGreen Earth Institute㈱の創業につながり、同年には応用微生物学分野における最高の栄誉の一つである米国工業微生物学会(The Society for Industrial Microbiology)のFellow Awardを受賞した。その後、この技術コンセプトは欧米を中心に研究開発が急速に拡大し、国際的にも大きな社会的評価を獲得している。

詳しくは、→https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000045163.html

2025-09-18 | Posted in 研究情報 |