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米・Ecovia-Bio社、米国初のポリグルタミン酸(PGA)の商業規模の生産施設稼働(2025.9)
2025年9月12日、米国の特殊バイオポリマーに注力するEcovia-Bio社は、ミシガン州リヴォニアに新しい商業規模の生産施設を稼働させたと発表した。これは、米国で最初で唯一のポリグルタミン酸(polyglutamic acid:PGA)とその誘導体の製造業者として歴史的な節目となる。
PGAはしばしば「天然の増粘剤」と表現される。このバイオベースの生分解性ポリマーは、長期間持続するマイクロプラスチックを生成する合成ポリアクリレートの代替品として、化粧品、農業、さらにはおむつなど幅広い用途に使用されている。世界の多くの地域では、人体や環境へのマイクロプラスチック曝露を低減するため、一部の用途における合成ポリアクリレートの使用が禁止されている。
Ecovia-Bio社の最新鋭施設である2万平方フィート(約18,000㎡)は、拡大する市場需要に応えるため、早期の顧客に国内生産の高品質PGAソリューションを提供する。米国に製造拠点を設けることで、Ecovia-Bio社はサプライチェーンのレジリエンスを強化し、全米のパートナー企業のイノベーションを支援する考えだ。

ecovia-bio commercial facility in Livonia