トピックス,エネルギー編

ENEOS、低炭素ガソリン(エタノール20%混合:E20)の開発実証の開始。スーパー耐久で、クルマと燃料・All Japanの協力体制(2025.6)

 ENEOS㈱は、「ENEOSスーパー耐久シリーズ2025」においてエタノール混合ガソリンの提供および開発実証を開始すると発表した。5月31日、当該燃料の提供先である㈱SUBARU、トヨタ自動車㈱、日産モータースポーツ&カスタマイズ㈱、マツダ㈱、各社の技術開発最高責任者とともに、開発実証に関する会見を富士スピードウェイ(静岡県駿東郡)で開催した。

<低炭素ガソリン>

 植物由来のエタノール(バイオエタノール)は、トウモロコシやサトウキビなどに含まれるグルコース、ならびに草本系植物やパルプ、古紙などを原料とするセルロースを発酵させて製造されている。原料となる植物等が大気中のCO2を吸収することから、化石燃料と比べて炭素排出量が少ない低炭素燃料である。 既存の化石燃料由来のガソリンにバイオエタノールを混合したものがエタノール混合ガソリンであり、自動車分野で注目されている次世代の低炭素ガソリンとなっている。

 2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画でもその期待が示されており、官民が協力して導入に向けた環境整備を進めている。ENEOSでは、長年培った燃料に関する技術的知見を活用し、従来からエタノール20%混合ガソリン(E20)の品質(JIS 規格)が定義されていないことや国内外での技術情報が不足しているという課題に取り組んでいる。ENEOSスーパー耐久シリーズでのE20供給を通じて、自動車メーカーと燃料メーカーが協力し、過酷なレース条件下での開発と実証を目指している。供給先のチーム、STMO(一般社団法人スーパー耐久未来機構 )のご協力を得ながら、日本における低炭素燃料技術の進展に努めていく考えだ。

詳しくは、→https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20250602_01_01_1040009.pdf

2025-06-02 | Posted in エネルギー編, トピックス |