トピックス,エネルギー編

丸紅、中国･内モンゴル自治区･Envision社で製造するグリーンアンモニアの長期引取契約締結（2025.6）

　丸紅㈱は、中国・Envision Energy Co., Ltd.（Envision社）との間で、内モンゴル自治区にて生産される再生可能エネルギー由来のアンモニア（グリーンアンモニア）に関する長期引取契約を締結したと発表した。

　丸紅はEnvision社が製造するグリーンアンモニアを長期にわたって引き取り、需要家に販売する。本案件は、丸紅グループとして初、かつ世界的にも早期のグリーンアンモニア長期引取契約となり、販売・マーケティングを開始することで、グリーンアンモニア市場におけるサプライヤーとしての地位確立を目指す考えだ。

　グリーンアンモニアは製造過程でCO2を排出せず、脱炭素に適した素材・エネルギーとしてさまざまな産業における貢献が期待されている。世界有数の風力タービンメーカーであるEnvision社は、2024年に内モンゴル自治区の赤峰市にて風力発電由来の電気を活用したグリーンアンモニアの試験製造を開始し、2025年後半以降に商業用プラントを順次稼働する予定だ。商業用プラントの製造能力は30万トン／年を予定しており、大規模なグリーンアンモニア製造案件としては世界初の稼働となる見込み。

　丸紅は、次世代クリーンエネルギーおよび肥料、化学品原料など、グリーンアンモニアの多様な産業素材としての可能性に着目し、サプライチェーン構築や利活用の拡大に注力しており、本案件もその戦略の一環。引き続きグリーンアンモニアの普及を推進し、持続可能な脱炭素社会の実現に貢献していく考えだ。

Envision社のグリーンアンモニア製造工場

詳しくは、→https://www.marubeni.com/jp/news/2025/info/00028.html　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→https://www.envision-group.com/