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東ソー、バイオ原料を活用したクロロスルホン化ポリエチレンの開発(2025.6)
東ソー㈱は、バイオ原料を活用したクロロスルホン化ポリエチレン(TOSO-CSM)を開発し、量産化技術を確立したと発表した。バイオ原料を活用した製品の開発は、クロロスルホン化ポリエチレンとしては世界初となる。
TOSO-CSMは、工業用品、接着剤、ゴム引布、ハンドレールなどの身近な製品に幅広く活用されている。高い耐久性が特徴で、使用製品の長寿命化につながる原料として環境負荷低減に貢献してきた。
また、 TOSO-CSMは一般的なプラスチックと比べると石油資源の使用量が比較的少ない素材であるが、温室効果ガス排出量削減の観点から、さらなる使用量の低減が必要であった。
今回開発したバイオ原料を活用したTOSO-CSMは、長年培ってきたポリマー開発の知見とバイオ原料の活用により、石油資源の使用量を大幅に抑え、高い機能性を維持しながら環境負荷の低減を実現した。製品中の炭素原子のうち約90%以上をバイオ由来成分に置き換え、製品の製造から使用・廃棄までのライフサイクルを通して温室効果ガスの排出量が従来比約30%削減される。
詳しくは、→https://www.tosoh.co.jp/news/release/2025/20250603.html