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UAE・Emirates Biotech、世界最大規模のポリ乳酸生産施設建設にスイス・Sulzer技術採用。2028年稼働予定(2024.12)
2024年12月10日、Emirates Biotechは、アラブ首長国連邦(UAE)に建設予定のポリ乳酸(PLA)生産工場の技術プロバイダーとしてスイス・Sulzer を選択したと発表した。この施設は2期に分けて建設され、各期の年間生産能力は8万トンで、合計生産能力は年間16万トンとなる予定だ。完成すれば、世界最大のPLA生産施設となる。プラスチック汚染と気候変動と闘う地域的および世界的な取り組みを支援するこの量のバイオプラスチック材料は、約32億本のペットボトルを置き換えるのに十分であり、年間30万トン以上のCO2排出量を削減する。
PLA は従来のプラスチックに代わる持続可能な代替品であり、包装材や使い捨て食器などの用途に広く使用されている。Emirates Biotechは、Sulzerのライセンスを受けた PLA 技術を活用して、ラクチド生産、精製、重合など、すべての生産工程を1か所で管理する。この施設では、植物由来の原料を使用して高品質のPLAバイオプラスチックを大規模に生産し、中東をバイオプラスチック業界の主要プレーヤーとして位置付ける考えだ。
2世紀以上に及ぶ業界経験とバイオプラスチック分野での優れた実績を持つSulzerのライセンスPLA技術は、すでに世界中のほとんどの PLA 施設で使用されている。この新しい開発により、循環型製造を採用し、より豊かで持続可能な社会を構築するために世界の業界をサポートするというSulzerの取り組みが強化される。
アラブ首長国連邦において、2025年に建設が開始され、2028年初頭までに工場が稼働する予定。この施設では、乳酸(LA)を原料としてPLAを生産し、従来のプラスチックに代わる低炭素で生分解性の代替品を提供することで、循環型経済へのさらなる貢献を果たす考えだ。