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ロート製薬、沖縄・久米島に『藻類農園FARMO(ファーモ)』オープン。自然の力を科学し価値創造する『フィトサイエンス構想』始動(2025.4)
ロート製薬㈱は、創業126年の歴史を基盤に、自然界の力を科学的に解明し、現代社会に還元する新たな事業戦略「フィトサイエンス構想」を4月15日、発表した。研究から事業化までを社内外パートナーと一体で推進を加速させるべく、基幹機能として「フィトサイエンス研究所」(大阪市生野区ロート製薬本社内)を設立、合わせて、グループ会社である㈱ロート・F・沖縄(沖縄県うるま市)と共に、2025年4月17日に沖縄県久米島町で日本初の藻類農園である「藻類農園FARMO(ファーモ)」をグランドオープンする。本取組は、久米島の観光サービスとしての役割を担いながら、藻類産業の本格稼働を推進し、地域資源を活用した持続可能な社会づくりを目指していく考えだ。
<フィトサイエンス構想>の背景と概要
ロート製薬は創業より126年にわたり、胃腸薬である「胃活」からはじまり、皮膚用薬「メンソレータム」や目薬のキー成分であるメントール、グリチルリチン酸等、生薬や植物の中から薬効作用を引き出し、人々の健康に貢献してきた。一方で、2025年の今、社会が直面している環境問題や地域課題、食糧危機、高齢化など、様々な社会課題が深刻化する中で、より革新的なアプローチが必要とされている。
「フィトサイエンス構想」は、こうした社会課題解決と、地域の自然素材や技術を生かした健康産業の発展を目指す新たな事業戦略です。これまでの経験を元に、改めて自然界に存在する素材の活性や機能(フィトパワー)に着目。そのパワーの根源となる地域独自の気候や土壌、資源、技術等を最先端のサイエンスで解き明かすことで、フィトパワーの価値や可能性を拡げ、持続可能な形で、社会に還元することを目指す。
●研究開発(R&D):藻類、漢方、生薬、発酵技術など多様なフィト資源の探求
●地域連携:特定地域の資源活用と地域社会との協働、地域活性
●事業展開:食品、化粧品、医薬品、機能性素材、農業資材、水産餌料など多分野での利活用で健康をサポート
第一弾プロジェクト:日本初の「藻類農園FARMO」のグランドオープン
「フィトサイエンス構想」の第一弾として、「藻類農園FARMO」を沖縄県久米島町にオープンする。日本で初めての藻類の研究、生産、加工、そして観光サービスが一体となった施設で、地域資源を活用した持続可能な社会づくりと、藻類産業の大衆化を目指していく。
所在地 | 〒901-3104 沖縄県島尻郡久米島町真謝493-5 |
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施設概要 | ・藻類培養ハウス ・藻類研究所 ・ハウス内休憩所 ・カフェ ・観光用視察ツアー設備 |
オープン日 | 2025年4月17日 |
主な事業展開 | ・機能性素材の開発 ・食品および機能性食品の製造 ・水産餌料・飼料の生産 ・農業資材の開発 ・藻類産業の大衆化と地域貢献 |