研究情報
京都大等の研究G、ゲノム解読で稲の最重要病害いもち病の抵抗性を解明(2023.2)
京都大学等の研究グループは、遺伝学とゲノム解読を駆使して、稲の最重要病害いもち病の発生を抑えるイネ抵抗性遺伝子を新たに発見したと発表した。2種のイネを交雑して作った様々な遺伝子組成の子孫の集団と、2種のいもち病菌を交雑して作った様々な遺伝子組成の子孫の集団を用意してゲノム解読を行い、いもち病菌のイネへの感染試験を行い、イネの遺伝子といもち病の遺伝子(遺伝子対遺伝子)の特定の組合せによって抵抗性がおこる仕組みを調査し、イネのPiks抵抗性遺伝子といもち病菌のAVR-Mgk1遺伝子を新たに見つけた。Piksタンパク質は、AVR-Mgk1タンパク質に直接結合して抵抗性を誘導する。ゲノム解読による「遺伝子対遺伝子」作用解明の手法は、様々な生物間相互作用を解明する上で有用な方法となっている。
詳しくは、→https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-02-01
2023-02-02 | Posted in 研究情報 |