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Neste、ポリマーや化学産業向けにNesteRE原料のCo-processing処理を導入。マスバランスアプローチ利用(2024.12)

 Nesteは、既存の再生可能およびリサイクルされたNeste REを補完するソリューションとしてCo-processing処理()されたネステREにより、ポリマーおよび化学品生産用のより持続可能な原料の提供を補完すると発表した。Neste REの製造には再生可能な原材料が使用されているため、化学業界で一般的に使用されている従来の化石原料よりも炭素排出量が少なくなっている。

 Neste は、確立されたNeste REブランドの下で再生可能原料のCo-processing処理を導入することにより、ポリマーおよび化学品業界向けの提供を拡大する。フィンランドのポルヴォーにある従来の石油精製所で、廃食用油などの再生可能原料を化石原油とCo-processing処理することにより、Neste はプラスチックおよび化学品の製造のためのドロップイン原料である補完的な Neste REを生産することができる。化石原油を再生可能原料に置き換えると、化学品業界で使用される従来の化石原料と比較して炭素フットプリントが削減された原料になる。

 プロセスで使用される再生可能原料と、関連する持続可能性の利点を Neste 製品に帰属させるために、マスバランスアプローチが適用される。この製品には、プラスチックおよび化学品製造におけるナフサやプロパンなどの化石原料を置き換えることができる純粋な炭化水素が含まれている。

「私たちの目標はシンプルだ。化学産業における化石原料の使用を減らすこと」と、Nesteのポリマーおよび化学品担当コマーシャルディレクターのJeroen Verhoeven氏は説明する。「再生可能原料のCo-processing処理により、化学産業向けの提供を拡大している。同時に、これはポルヴォーの原油精製所を再生可能で循環的なソリューションの精製ハブへと徐々に変革する取り組みにおける新たな一歩となる」 再生可能原料のCo-processing処理により、NesteはNeste REを生産する第3のルートを導入し、同社独自のNEXBTL技術 に基づく同社の再生可能精製所での100%再生可能原料からの生産、およびリサイクルが難しいプラスチック廃棄物などの循環型原料の化学リサイクルを補完する。 

)Co-processing処理とは、既存製油所の石油精製設備に、石油由来原料と植物油(廃食用油)等のバイオ原料を混ぜ合わせて投入することで、一部がバイオ由来の石油製品を製造する手法。大規模な改修工事無しに既存設備が使えるため、設備投資費用が抑えられることや短い期間でSAFの製造を開始できることから、SAFの新設生産設備が運転・普及するまでの移行期間における有効な製法として期待されている。

詳しくは、→https://www.neste.com/news/neste-introduces-co-processed-renewable-neste-re-feedstock-for-the-polymers-and-chemicals-industry

関連情報→https://www.neste.com/news-and-insights/sustainability/what-is-co-processing

2024-12-24 | Posted in トピックス, マテリアル他編 |