研究情報
日本製鉄、藻類バイオマス生産、利用の研究着手。NEDOカーボンリサイクル実証研究拠点で (2022.9)
日本製鉄㈱は、CO2の高効率利用が可能な藻類バイオマス生産と利用技術の開発について、広島県大崎上島のNEDOのカーボンリサイクル実証研究拠点において、着手したと発表した。これは、NEDOが公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/CO2有効利用拠点における技術開発」に、「CO2の高効率利用が可能な藻類バイオマス生産と利用技術の開発」を提案し、2022年4月に採択されたものだ。
本事業は、NEDOが広島県大崎上島に9月14日に開所したカーボンリサイクル実証研究拠点において実施される。この研究拠点は、2019年に経済産業省から発表された「カーボンリサイクル3Cイニシアティブ」に基づいて整備され、日本におけるカーボンリサイクル研究の集約拠点として、様々な企業や大学などが、一つの場所で多様な研究開発を実施することで、技術の実用化やイノベーションを加速し、研究成果を世界に発信することが期待されている。
藻類バイオマスはその生産性の高さから、次世代のカーボンニュートラル材としての活用が期待されているが、今回、日本製鉄はカーボンリサイクル技術としての藻類バイオマスの実用化に向けて、藻類バイオマスの生産と利用の両面から研究開発に取り組む。生産の面では、製鉄所などからのCO2を効率的に微細藻類に利用させるための培養技術の開発を行う。また利用の面では、藻類バイオマスを炭材等として製鉄工程に利用する技術の開発と、利用に適した微細藻類の探索を行う。
詳しくは、→https://www.nipponsteel.com/news/20220914_200.html
2022-09-27 | Posted in 研究情報 |