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三菱重工と米国ボーイング社、SAFや水素始め、持続可能な航空産業の実現へMOUを締結(2022.7)

 三菱重工業㈱と米国ボーイング社は、7月19日、持続可能な航空産業の実現に向けた協業を行う覚書(MOU)を英国・ファンボロー国際航空ショー2022にて締結した。両社は、持続可能な航空燃料(SAF)、水素、電動化、環境に配慮した素材、CO2回収、環境負荷ゼロに貢献する推進技術、新しい機体コンセプトなどの分野での協業を通して、持続可能な航空産業の実現に貢献していく。また、航空産業のカーボンニュートラルに向けて有望なソリューションであるSAFについて、その実現を追求すると発表した。

 三菱重工 加口 仁 常務執行役員兼CSO兼エナジードメイン長は、「私たちは、世界的な航空宇宙分野のリーディングカンパニーであるボーイング社と提携できることを大変誇りに思い、このパートナーシップが持続可能な航空産業の発展に大きく貢献するものと確信しています」と述べた。

 ボーイング社のチーフ・サステナビリティ・オフィサーを務めるChris Raymond氏は、「航空宇宙産業がもたらす恩恵を何世代にも渡って享受するためには、業界の大胆な気候変動目標の実現に向けて、両者の革新的な技術力や知見を結集しなければなりません」と述べている。「三菱重工は、温室効果ガスの排出削減に積極的に取り組み、革新的で持続可能な技術の開発に取り組んでいます。私たちは彼らと提携することを光栄に思い、持続可能な飛行の未来を開発するという野心で団結しています」。

 2021年、ボーイング社は再生可能エネルギーへの移行を促進するために複数のパートナーと提携を結んでいる。パートナーにはSkyNRGAlaska AirlinesEtihad AirwaysNASARolls-RoyceUnited Airlinesなどが含まれる。First Movers Coalitionにも参加しており、排出量を削減する新技術の開発を加速するために、あらゆる分野の大手企業と提携している。また、ボーイング社の合弁会社Wisk社では、米国初の電動式の自動飛行タクシーの市場投入を目指しており、Urban Air Mobilityを中心とした輸送の脱炭素化と新たな事業機会の創出に取り組んでいる。

詳しくは、→https://www.mhi.com/jp/news/220719.html                                         ファンボロー国際航空ショー2022→https://www.farnboroughairshow.com/

2022-07-25 | Posted in トピックス |