トピックス,エネルギー編
ENEOSとA.P.モラーHD及びA.Pモラー・マースク、グリーンメタノール・ポートフォリオの構築の推進へC2Xに1億米ドルを投資へ(2025.4)
2025年4月2日、グリーンメタノール・プロジェクトの大手開発企業であるC2X LTDとENEOS㈱は、C2XがENEOSおよび既存株主であるA.P.モラー・ホールディングとA.P.モラー・マースクから総額1 億米ドルの投資を受けることに合意したと発表した。この取引は、各国規制当局の許認可を含む、契約条件で定めるクロージング条件を満たすことが前提となる。 出資金は主に、C2Xが米国ルイジアナ州アレクサンドリアでサンガス・リニューアブルズ(サンガス)と共に進めている本プロジェクトの最終開発段階の資金として提供される。
本プロジェクトが稼働すると年間50万トン以上のグリーンメタノールが生産可能となり、C2Xはマースクをはじめとする海運、化学、工業セクターの顧客との長期契約確保に向けた協議を進めている。本プロジェクトでは、サンガスが誇る業界トップのS-1000ガス化システムを適用し、バイオマスを低炭素メタノールに変換する。また、ガス化プロセスで発生する年間約100万トンのバイオジェニックCO2を回収して恒久的に隔離することで、高品質でコスト競争力のあるCO2除去由来のクレジットを創出する。数十億米ドル規模となる本プロジェクトは、2026年後半の着工を目指しており、工場の集水域で直接的・間接的に数百人の雇用を創出する見込みである。さらに、閉鎖された製紙工場でかつて使用されていた木質バイオマスを受け入れることで、地元林業を支援する。 この出資金はスペイン、エジプトおよび米国の他の地域で検討中のプロジェクトを含む、C2Xのポートフォリオ構築を推進するためにも使用される。
詳しくは、→https://www.eneos.co.jp/newsrelease/20250402_01_01_1040009.pdf