研究情報

植物肉のDAIZが大豆ミート「粒ベジ」を販売開始。 首都圏で12月上旬〜中旬に試食販売実施(2022.12)

 発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造するスタートアップのDAIZ㈱(熊本県熊本市)は、発芽大豆で作った「ミラクルミート」を原料とした大豆ミート商品「粒ベジ」の販売を12月より開始する。量販店・スーパーマーケットでは順次取扱開始予定だが、食料品専門店を全国展開する㈱エースの「KITANO ACE ラゾーナ川崎店」と「北野エース 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」の店頭で12月上旬~中旬に試食販売を実施する。

 近年、健康配慮やSDGsに対する社会的な関心の高まりから、タンパク質を豊富に含む植物性食品(プラントベースフード)として「大豆ミート」が注目されている。健康志向や環境に配慮した食生活を取り入れるフレキシタリアン人口も世界的に増加しており、日本でも新たな食の選択肢として植物性食品が取り入れられ始めている。
 量販店やスーパーマーケットでも大豆ミートの取扱いが増えている一方で、消費者からは「あまり美味しいイメージがない」「独特の風味や匂いが気になる」という声も多く、大豆ミートの美味しさの追求や日常の食卓への取り入れ方にはまだまだ課題が残る。このような背景のもと、DAIZは独自の技術とノウハウにより美味しい大豆ミートを世の中へ広めるべく、発芽大豆で作った「ミラクルミート」を原料とした大豆ミート商品「粒ベジ」を開発した。「お肉ではない、野菜としての良さを兼ね備えた新しい食材」をコンセプトに、100%植物性食品でも、畜産肉と混ぜても、またハンバーグやミートソース、麻婆豆腐など、様々なレシピを提案していく考えだ。
 植物肉(プラントベースミート)は、牛・豚・鶏に次ぐ新たなお肉のカテゴリー・次世代の食品として注目が高まっている。地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出を抑える効果が高く、同時に2030年に予想されているタンパク質危機の解決の一助となる代替タンパクともなる。世界で9兆円を超える市場と見込まれている。

詳しくは、→https://www.daiz.inc/news/2660/                                   →https://www.daiz.inc/news/2664/

2022-12-04 | Posted in 研究情報 |