ニュース情報/政策関連
水産庁、「藻場・干潟ビジョン」改訂。ブルーカーボン生態系、カーボンニュートラルへ対応(2023.12)
水産庁は、実効性のある効率的な藻場・干潟の保全・創造対策を推進するため「藻場・干潟ビジョン」(平成28年1月)を改訂したと発表した。
「藻場・干潟ビジョン」は、実効性のある効率的な藻場・干潟の保全・創造対策を推進するため、地方公共団体等が各地域の特性を織り込んだ「各海域の藻場・干潟ビジョン」を策定する際の基本的な指針として、水産庁が平成28年(初版)に策定した。
その後、藻場・干潟の保全活動に取り組む漁業者等の高齢化、担い手不足や、ブルーカーボン生態系としての藻場・干潟の重要性や保全活動への社会的な関心の高まり等を踏まえた各海域における持続可能な保全体制の構築及びカーボンニュートラルへの貢献に資するよう、本ビジョンを見直すことが必要となった。
このため、水産政策審議会漁港漁場整備分科会でご意見を伺うとともに、学識経験者等のご意見も踏まえて、令和5年12月に第2版として改訂した。
主な改訂内容は、藻場・干潟のCO2の吸収源としての機能の重要性を明記、海水温上昇を踏まえた海藻種の選定、広域的なモニタリング技術の導入、カーボンニュートラルへの貢献を評価・発信、社会的な関心の高まりを捉えた民間企業等との連携(カーボンクレジット制度等の活用)などを盛り込んだ。また、策定した各海域のビジョンの公表・共有も推進する。
詳しくは、→https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/keikaku/231208.html
2023-12-10 | Posted in ニュース情報/政策関連 |