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J‐クレジット制度、農業分野の方法論(水稲栽培での中干し期間延長)で、フェイガーPJを新承認(2023.9)
農林水産省は、みどりの食料システム戦略に基づき、J‐クレジット制度を活用したGHG削減の取組を推進している。第56回J‐クレジット制度認証委員会において、「水稲栽培における中干し期間の延長」の方法論に取り組んだ案件として、㈱フェイガーによるプロジェクトが承認されたと農林水産省は発表した。今後所定の手続きを経てプロジェクト登録される。
●今回承認されたプロジェクト
・プロジェクト名 :水稲栽培における中干し期間の延長プロジェクト
・プロジェクト登録者 :㈱フェイガー・
・対象地域 :全国
今回承認されたプロジェクトは、小規模な削減活動をまとめて一つのプロジェクトとするプログラム型の取組。なお、一般的にプログラム型ではプロジェクト登録後も随時取組事業者の追加が可能だ。今回の登録により、J‐クレジット制度の登録件数のうち、農業分野は16件から17件に、農業分野の方法論に基づく取組は7件から8件に増加する。
<J‐クレジットにおける「水稲栽培における中干し期間の延長」について>
水田から発生するメタンは、土壌に含まれる有機物や、肥料として与えられた有機物から、嫌気性菌であるメタン生成菌の働きにより生成される。水田からのメタンの発生を減らすには、落水期間を長くすることが重要で、水稲栽培において通常行われる中干し期間を7日間延長することにより、メタン発生量を3割削減できることが確認されている。
水田からのメタン排出は、我が国全体のメタン排出量の約4割を占めており、その排出削減は、みどりの食料システム戦略や政府の地球温暖化対策計画にも位置付けられている。中干し期間を、その水田における直近2か年以上の実施日数の平均より7日間以上延長し、所定の審査を受けると、削減量分の「クレジット」の認証を受けることができる。
詳しくは、→https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/b_kankyo/230905.html