研究情報

東北大と米・ワシントン大の共同研究G、カーボンナノチューブとCNFから高強度導電性複合繊維開発(2023.7)

 東北大学と米国ワシントン大学の国際共同研究グループは、セルロースナノファイバー(CNF)に高導電性を有する単層カーボンナノチューブを混合することで、新たな導電性複合セルロース繊維の開発に成功したと発表した。従来技術では、カーボンナノチューブ(CNT)の含有により、CNF間の結合が阻害され、複合繊維強度が低下することが課題となっていた。本研究においては、電場と流れ場による独自の繊維配向制御法により、50%という高いカーボンナノチューブ含有量においても材料強度を低下させることなく、導電性セルロース複合繊維を創製することに成功した。 

 従来の水分センサーに対して約5倍の検出感度を実現し、高強度・軽量、低環境負荷というセルロースの特性を生かした超高感度水分センサーや新たなエレクトロデバイス、エレクトロニクス材料への応用が期待される。

 木材繊維を機械的・化学的にナノオーダーまで解きほぐすことのできるCNFは、直径数10 nm程度の高結晶性の超微細繊維であり、次世代のバイオマス素材として注目を集めている。このCNFを再合成することにより、セルロース本来の有する優れた材料特性を有するセルロース繊維を創製する研究が世界的に進められている。

詳しくは、→https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/07/press20230719-02-carbon.html

2023-07-26 | Posted in 研究情報 |