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NEDO、「バイオものづくり技術によるCO2を直接原料のカーボンリサイクルの推進」着手。グリーンイノベーション基金事業の一環(2023.3)

 NEDOは、グリーンイノベーション基金事業の一環として、「バイオものづくり技術によるCO2を直接原料としたカーボンリサイクルの推進」(予算総額1767億円)に着手する。本プロジェクトでは、「有用微生物の開発を加速する微生物等改変プラットフォーム技術の高度化」、「CO2を原料に物質生産できる微生物等の開発・改良」、「CO2を原料に物質生産できる微生物等による製造技術等の開発・実証」の実現を目指し研究開発・実証を行う。

 NEDOは本事業を通じて、CO2資源化によるバイオものづくり製品の開発と社会実装により、カーボンニュートラル実現に貢献するとともに、産業構造の変革を目指す。本基金事業はグリーン成長戦略で実行計画を策定している重点分野を支援対象としており、その一つがカーボンリサイクル・マテリアル産業だ。日本の部門別のCO2排出量(電気・熱配分後)のうち、製造業・工業プロセスが占める割合は36.7%です。このうち化学製品、繊維製品、食品飲料の製造業からは21.9%の年間8901.7万トンのCO2が排出されており、これらの業種では、特に、CO2を原料に植物や微生物などの生物を用いて物質を生産できるバイオものづくり技術を普及させることで、CO2排出量の削減が期待できる。また、国内の発電所や工場などから排出されるCO2を効率良く利用できるようになれば、バイオマス資源由来の糖や油脂を原料とするよりも、国内での炭素固定化やバイオマス資源運搬時のCO2排出量削減にも寄与できる可能性がある。

詳しくは、→https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101619.html

関連情報:採択された各開発実証グループは、下記のように発表を行った。

■CO2からの微生物による直接ポリマー合成技術開発→https://www.kaneka.co.jp/topics/news/2023/nr2303221.html    ■光合成によるCO₂直接利用を基盤とした日本発グローバル産業構築→https://chitose-bio.com/jp/news/5188/                                                               

・日本ゼオン→https://www.zeon.co.jp/news/assets/pdf/230327.pdf
・東ソー→https://www.tosoh.co.jp/news/release/2023/20230328.html                                
・日本ガイシ→https://www.ngk.co.jp/news/20230327_1.html
・日産化学→https://www.nissanchem.co.jp/news_release/news/n2023_03_27.pdf                                       

・サカタインクス→https://www.inx.co.jp/news/detail/20230327093240.html                             

・藤森工業→https://ssl4.eir-parts.net/doc/7917/tdnet/2254964/00.pdf

■水素細菌による CO2 と H2 を原料とする革新的なものづくり技術の開発→https://www.sojitz.com/jp/news/2023/03/info-20230329.php

●バイオものづくり技術によるCO2を原料とした高付加価値化学品の製品化→https://www.sekisui.co.jp/news/2023/1386118_40075.html

2023-03-24 | Posted in ニュース情報/政策関連 |