ニュース情報/政策関連
国交省、国内ブレンド(ニートSAF+ジェット燃料)燃料で飛行実証。サプライチェーン構築に向け(2023.3)
国土交通省では、SAFのサプライチェーン構築に向けて、今年度、輸入ニートSAFを用いた実証事業(下図概要)を進めてきた。ニートSAFとは、バイオマス原料等を基に製造されたジェット燃料であり、化石由来のジェット燃料に一定割合を混合した上で、航空機に搭載する必要がある。ニートSAFは、原料及び製造方法により、化石由来のジェット燃料と混合することが可能な量の上限が定められており、ネステ社製造SAFは50%まで混合することが可能だ。
SAFの導入促進に向けては、流通・使用の過程において安全・円滑にSAFを取り扱うための環境整備が重要な課題であり、十分な量の国産SAFが供給されるまでの間は、輸入SAFの活用も不可欠であり、輸入SAFを想定したサプライチェーンの構築は石油業界、航空業界からも要望されている。
今般、事業の最終段階を迎え、中部国際空港において、国土交通省航空局が所有する飛行検査機に、国内で初めてブレンドしたSAFの給油を開始したと発表した。
【実証事業概要】
●目的: ニートSAF を輸入し、国内でジェット燃料との混合を行い、空港まで輸送し、最終的に機体に
給油するまでのサプライチェーンを実証。
●検証項目: 保税管理、経済合理性、混合に際しての品質保証などを検証。
●使用ニートSAF: ネステ社(フィンランド)のニートSAF。ニートSAF の数量は5kL。
●使用機材: 航空局所有の飛行検査機(CJ4 型5 機、C700 型1 機)
詳しくは、→https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001519915.pdf
2023-03-22 | Posted in ニュース情報/政策関連 |