研究情報

基礎生物学研究所・東北大等研究G、南極の藻類が赤外線光合成する仕組み解明。(2023.2)

 植物や藻類は一般的に、太陽光にふくまれる光の中でも可視光しか光合成に利用することができない。南極に繁殖するある藻類は赤外線を光合成に利用することができるが、その仕組みはわかっていなかった。基礎生物学研究所、東北大学等の研究チームは、酸素発生型の光合成を行うことが知られている緑藻ナンキョクカワノリにおいて、赤外線で光合成をするために使われるタンパク質の構造を、クライオ電子顕微鏡と呼ばれる装置で明らかにした。

 太陽系外で見つかっている惑星の多くは、太陽より温度が低く主に赤外線を出す恒星の周りにあり、赤外線を光合成に利用する生命の可能性が示唆されている。今回の成果は、その可能性を探る手掛かりかもしれない。

詳しくは、→https://www.nibb.ac.jp/pressroom/news/2023/02/16.html

2023-02-18 | Posted in 研究情報 |