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インドネシアでのパーム油の搾油工程廃液(POME)由来バイオメタン活用の共同調査開始 プルタミナ、大阪ガス、INPEX、日揮HD (2022.5)
インドネシア国営石油会社プルタミナ(ジャカルタ)、大阪ガス㈱(大阪市)、㈱INPEX(東京都港区)と日揮ホールディングス㈱(横浜市)は、インドネシアにおけるパームオイルの搾油工程で生じる廃液(Palm Oil Mill Effluent:POME)由来のバイオメタン活用に向けた共同調査に関する契約を、4月25日締結したと発表した。
インドネシアは、世界最大のパームオイル生産国であると同時に世界最大の輸出国。同国ではパームオイル産業が約300万人の雇用を支え、GDPの4.5%を占める重要な産業である一方、有機分を多く含むPOMEからはCO2の25倍の温室効果を持つとされるメタンガスが大量に発生し、その多くが大気放散されている。本事業は、メタンガスを回収しバイオメタンとして利用することで、温室効果を持つメタンガスの大気放散を抑制し、カーボンニュートラル社会の実現を目指す。
本事業では、インドネシアのスマトラ島およびカリマンタン島で製造したPOME由来のバイオメタンをジャワ島などのインドネシア国内需要家に供給することを想定し、その実現可能性を調査する。天然ガス導管などの既存インフラを利用したバイオメタンの供給および供給先での利用を通じて、インドネシアで増加する天然ガス需要に応えるとともに、化石燃料からバイオメタンへの燃料転換による需要家のスコープ1のCO2排出量を削減することを目標としている。また、現状大気放散されているメタンガスを有効活用することによるカーボンクレジットやバイオメタン認証などの制度活用も検討する。更には、バイオメタンを液化したバイオLNGを船舶燃料として供給する事業、バイオLNGを日本などに輸出する事業の検討を実施する考えだ。
詳しくは、→https://www.jgc.com/jp/news/2022/20220425_01.html