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米・LyondellBasell・フタムラ化学・資生堂等4社、化粧品パッケージ向けバイオベースの包装ソリューションを共同開発(2025.9)
2025年9月1日、再生ポリマーの世界的リーダーであるLyondellBasell(LYB)は、持続可能な包装製造のリーダーであるフタムラ化学、日本の大手商社である岩谷産業、そして150年以上の歴史を持つ美容業界の著名なリーダーである資生堂と協力し、新しいバイオベースフィルム包装ソリューションを共同開発すると発表した。この革新的な化粧品フィルム包装シリーズでは、資生堂のクレ・ド・ポー ボーテラインの一部製品の外装フィルムに、LYBのバイオベースポリプロピレン(PP)ポリマーであるCirculen Renewが部分的に使用されている。
測定可能かつ認証済みのC14再生可能成分を含むCirculen Renewは、LYB Circulenサステナブルソリューション製品ファミリーのもう一つの柱である。Circulen Renewグレードは、既存の処理設備を一切改造することなく、ドロップインソリューションとして使用できる。
「LYBの使命は、持続可能な日常生活のためのソリューションを創造すること。資生堂、フタムラ化学、岩谷産業と協力し、ブランドオーナーの環境目標達成を支援し、美容業界における製品のカーボンフットプリント削減に貢献できることを誇りに思う」と、LyondellBasellアジア太平洋地域シニアバイスプレジデントのアレン・ユー氏は述べている。
資生堂は、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」という企業理念のもと、2030年までに「美の力」を通じて、誰もが生涯にわたって幸せに暮らせる持続可能な世界の実現を目指している。
フタムラ化学は、持続可能な社会の実現に貢献するため、包装フィルム「サスファイ」ブランドを展開している。この度、資生堂との協業により、LYB CirculenRenewポリマーを用いた製品開発を進め、サスファイブランドファミリーの拡充を図るとともに、製品の安定供給と持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出した。
岩谷産業は、「社会に必要とされる人間になる。社会に必要とされる人間は繁栄する。」という企業理念の下、各事業部門の強みを活かし、「脱炭素社会」の実現に向けて取り組んでいる。中期経営計画では、2027年度までにバイオプラスチック取扱量10万トンを目標に掲げている。その一環として、LYB社と連携し、日本におけるバイオPP樹脂市場の拡大に取り組んでいる。この目標達成に向けて、 フタムラと資生堂によるCirculen Renewの採用は大きな一歩となった。