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独・Concrete Chemicals、独最大規模e-SAFプラント建設に3億5000万ユーロの公的資金確保(2026.1)

 2026年1月29日、ドイツのConcrete Chemicals GmbHは、ドイツ最大規模の持続可能型航空燃料(e-SAF)の工業規模生産施設の建設のため、3億5,000万ユーロの公的資金を確保したと発表した。この資金は国レベルおよび地域レベルで承認されており、欧州委員会による審査は現在最終段階にある。気候・エネルギー・環境援助ガイドライン(CEEAG)の枠組みに基づくこの資金は、競争力のあるクリーンな水素経済の構築を加速させ、EUのエネルギー主権を強化することを目的としている。

 この戦略的プロジェクトには、ドイツのENERTRAGとZaffraが参画しており、再生可能エネルギー、グリーン分子製造、産業の脱炭素化における最先端の専門知識を結集している。欧州航空業界の脱炭素化に向けた重要な産業的マイルストーンであり、運輸部門における気候変動目標達成に向けた競争の転換点となる。今回の発表は、ドイツとブランデンブルク州が国内のe-SAF生産能力の強化に注力していることを強調するもので、このプロジェクトは産業拠点としてシュヴェートで計画されている。

 EUのエネルギー・気候戦略の礎として、Concrete ChemicalsはReFuelEU航空規制に定められた混合義務を直接支援している。このプロジェクトは、イノベーション、再生可能エネルギー、そして気候政策を緊密に統合することで、欧州の航空燃料サプライチェーンの長期的な発展を支援し、同時に地域経済の発展と高付加価値産業の雇用創出に貢献する方法を実証している。

 Concrete Chemicalsは、バイオマス由来のCO2と再生可能水素を利用し、Power-to-Liquid(PtL)プロセスにより合成燃料を生産する。コンソーシアムは、シュヴェートに拠点を置く再生紙・段ボール製品の大手メーカーであるLEIPA Georg Leinfelder GmbHとの協力を通じて、地域産CO2の調達を計画している。年間37,000トン以上(e-SAF 3万トン、e-ナフサ 7,000トン)の生産能力を計画しており、航空業界における化石燃料由来CO2の年間削減量は少なくとも10万トンに達すると見込まれている。

詳しくは、→https://enertrag.com/news-and-press/press-releases/2026/concrete-chemicals-receives-350-million-funding-for-germany-s-largest-industrial-scale-e-saf-plant