トピックス,エネルギー編
王子HD、次世代バイオエタノール等注力のオーストリア・AustroCel社(オーストロセル)買収(2025.9)
王子ホールディングス㈱は、溶解パルプ(DP(Dissolving Pulp))およびバイオエタノール製造販売事業を展開するオーストリアのAustroCel Hallein GmbH (AustroCel社(オーストロセル))の全株式を取得する株式譲渡契約を、投資ファンドTowerBrook Capital Partnersとの間で締結したと発表した。
AustroCel社は、様々なバイオ化学品に使用される特殊DPを製造しながら、その製造工程で発生する副産物からバイオ燃料(次世代バイオエタノール)を製造する、欧州で最も先進的なバイオリファイナリー企業の一つ。同社は、森林資源の価値を最大限まで活用した循環型廃棄物ゼロモデルを構築し、グローバルな顧客基盤にそのバイオ製品を提供している。
同社は、高いコスト競争力と顧客基盤を活かした開発力により、多岐にわたる新規製品群への参入を実現している。特にBioFuels(バイオエタノール)事業では、欧州規制の施行(RED規制)により非可食材が原料となる次世代再生可能エネルギーの需要が見込まれる中、2021年より先駆けて商業販売を開始しているパイオニアとなっている。加えて、昨年には、DPの副産物であるリグニンを活用し、生分解性があり、灌漑を大幅に削減できる土壌保水材を開発し、気候変動の課題に取り組む欧州の農家を支援する製品として市場展開を進めている。
詳しくは、→https://www.ojiholdings.co.jp/news/detail_002341.html →https://www.austrocel.com/