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WWF「生きている地球レポート2022」発表。 生物多様性の豊かさは、過去50年間で69%損失 (2022.10)

 公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)は、地球環境の現状を報告する「生きている地球レポート2022」を発表した。生物多様性の豊かさを測る数値が、1970~2018年の過去約50年間で69%減少している最新の報告をふまえ、気候と生物多様性の両方の危機を同時解決する変革の重要性と、ビジネスや政治のリーダーによる喫緊の対策の必要性を訴えた。

 報告書においては、自然と生物多様性の健全性を測る指標「生きている地球指数(LPI)」は、地球全体で脊椎動物(哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類)の個体群で構成され、継続的な減少が続いている。最新報告では、1970 年から2018 年の間に平均69% 減少した。

 最も深刻な打撃を受けているのは、世界の淡水域の野生生物個体群で、そのLPI は平均83% 減少。また、LPI は、世界の地域ごとに生物種の個体群の変動を分析。地域別に見ると、最も減少率が大きかったのは中南米(94%)で、次いでアフリカ(66%)、アジア・太平洋(55%)、北米(20%)、ヨーロッパ・中央アジア(18%)と続く。世界中で野生動物の個体数が減少している主な要因は、生息地の劣化と損失、乱獲、外来種の持ち込み、汚染、気候変動、疾病であると報告された。(今回のLPIは、5,230種、約32,000個体群という過去最大のデータを基に、ZSL(ロンドン動物園協会)と共に調査)

詳しくは、→https://www.wwf.or.jp/press/5154.html

2022-10-15 | Posted in トピックス |