トピックス,エネルギー編
米・Lummus TechnologyとAdvanced Ionics、グリーン水素パイロットプラント着工。高いコスト効率製造の実証へ(2025.12)
2025年12月15日、プロセス技術と価値主導型エネルギーソリューションの世界的プロバイダーである米国のLummus Technologyと、低コストのグリーン水素技術プロバイダーである米国・Advanced Ionicsは、最先端電解装置技術のパイロットプラントの建設に着工した。
「当社の最先端の研究開発施設でAdvanced Ionicsの技術を実証することで、当社の科学者と研究開発チームの専門知識、そして画期的な技術開発の実績を活用できる」と、Lummus Technologyの社長兼最高経営責任者であるLeon de Bruyn氏は述べている。「これにより、技術の商業化を加速し、拡張性が高く、費用対効果が高く、持続可能なグリーン水素ソリューションをお客様に提供できるようになる」
パイロットプラントは、テキサス州パサデナにあるLummus Technologyの研究開発施設に設置され、Lummusが電解装置を操作し、プラントシステム全体の管理を行う。Advanced Ionicsは、エネルギー要件を低減しながら高効率の水素製造を実現するように設計された革新的な電解装置を提供する。
「Lummusとの協業は、エネルギー転換を推進する上でパートナーシップが持つ力を証明するものである」と、Advanced Ionicsの最高経営責任者(CEO)であるIgnacio Bincaz氏は述べている。「Lummusは、当社のような技術にとっての発射台となり、実環境下での性能と統合の検証を可能にする。このマイルストーンは、グリーン水素が実用的かつ経済的に実現可能であることを証明し、商業展開に向けた新たな重要な一歩となる」
2024年、LummusとAdvanced Ionicsは、費用対効果が高く持続可能な水素技術の生産と商業化を推進するためのパートナーシップを構築した。このパイロットプロジェクトはこのパートナーシップを基盤とし、商業展開に向けた重要な一歩となる。グリーン水素は、産業プロセス、輸送、発電の脱炭素化を実現する重要な手段として広く認識されている」
