トピックス,エネルギー編
韓・SAMSUNG E&A、米・DG FuelsのSAFプラント基本設計契約獲得。クリーンエネルギー市場へ加速(2025.12)
韓国のSAMSUNG E&Aは、12月15日、米国SAF事業開発会社であるDG FuelsとルイジアナSAF生産事業のクリーンエネルギー施設基本設計(FEED)契約を12月12日に締結したと発表した。同社は、計2つのパッケージのうち、クリーン水素生産パッケージを遂行する。契約金額は約230億ウォン(約1570万米ドル)で、完工まで約10カ月かかる。SAMSUNG E&Aは、基本設計完了後、本体事業の連動契約獲得を目指しており、総事業規模は約30億米ドル(約4兆5000億ウォン)と見込まれている。
米国ルイジアナ州セントジェームス教区に建設されるこのプロジェクトでは、地域に豊富に存在する農業副産物や木質バイオマスなどの廃棄物資源を原料として、年間60万トンのSAFを生産する。SAMSUNG E&Aは、このプロジェクトにおいて、ASU(空気分離装置)、ATR(自動熱改質装置)、CO2回収などのブルー水素設備に加え、水電解技術をベースとしたグリーン水素設備を担当する。
今回の契約により、昨年末にマレーシアから1兆4,000億ウォン規模のSAF受注を獲得したことに続き、同社はグローバルSAF市場への本格参入を果たした。従来の化石燃料ではなくバイオ燃料から生産されるSAFは、CO2排出量を大幅に削減できる次世代の環境に優しいエネルギー源として注目されている。世界的な脱炭素化の流れを受け、主要国ではSAFブレンドの使用が義務付けられており、SAF市場は今後も着実に拡大すると見込まれている。
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