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花王、回収したCO2活用した植物工場を構築、 高純度植物エキス生産。佐賀市と連携で実現(2024.3)

 花王㈱マテリアルサイエンス研究所は、佐賀県佐賀市が有する清掃工場から排出されるCO2を回収・精製できる設備を利用し、独自の植物工場「SMART GARDEN(スマートガーデン)」を構築した。同工場では、使用電力や水使用量において環境負荷を低減しつつ、植物を効率よく栽培することが可能だ。さらに、栽培した植物からエキスの抽出まで一気通貫で行い、高純度・高効能な植物エキスを得ることができる成分制御技術を開発した。
 美容や健康をめざした製品に用いられる素材は、昨今では、天然由来かつ高機能であることに加えて、環境への配慮がなされていることが求められている。天然由来の素材である植物エキスは、肌へのさまざまな効果が期待されることから、多数の製品へ使用されているが、植物も栽培方法によっては、大量の水を使用することによる水資源の枯渇などが懸念されるケースもある。そのため、環境に極力負荷をかけずに採取されていることはより重要な要素となっている。

 花王は、3つの循環による持続可能性をコンセプトに、新たに植物工場「スマートガーデン」 を構築し、ローマカミツレとローズマリーの栽培を行っている。
①CO2の循環利用―佐賀市の清掃工場から出るCO2をCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)により回収・精製し再利用する。CO2は植物の光合成を促進させるが、「スマートガーデン」では、このCO2を植物に与えることで、生長速度が約20%向上することを確認した。
②水耕栽培による水の循環利用―栽培では水を繰り返し循環利用することで、露地での栽培品と比較して、水使用量は約40%になっている。
③再生可能エネルギーの利用―使用する電力をすべて、地熱、水力発電といった再生可能エネルギーにすることで、CO2の排出を削減している。

 同日、花王㈱と佐賀市は、循環型未来都市「Kirei City Saga(キレイシティサガ)」の実現をめざして、包括連携協定を締結した。それぞれの持つ資産や強みを生かして、「産業振興」「市民の健康」「教育」などの分野で連携、共創していく。

詳しくは、→https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2024/20240314-001/                      (包括連携協定)→https://www.kao.com/jp/newsroom/news/release/2024/20240314-002/

2024-03-15 | Posted in トピックス |