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スイス・Climeworks、米国本社をテキサス州オースティンに開設。米・DACプロジェクトの参画拠点に（2024.3）

　大気中のCO2回収技術（DAC：Direct Air Capture）を開発するスイスのClimeworksは、テキサス州オースティンに米国本社を、ニューヨーク、ワシントンDC、カリフォルニアに追加チームを置くことを発表した。これらの新しい拠点は、Climeworksの米国での成長加速のための強力なプラットフォーム拠点となる。同社は今後1年間で、米国チームの人数を3倍にし、エンジニアリング、プロジェクト管理、サプライチェーン、テクノロジー、プロジェクト開発等の専門家チームを構成する予定だ。

　オースティンに米国本社を設立したのは、米国エネルギー省 （DOE）が、米国のDACプロジェクトであるルイジアナ州 （プロジェクト サイプレス）、ノースダコタ州（プレーリー コンパス ハブ）、カリフォルニア州（カリフォルニア DAC ハブ）の3つのDACハブすべてにClimeworksの参画を決定、2023年8月に総額6億ドル以上の政府資金が投入を決定したことによる。Climeworksは、プロジェクト サイプレスで主導的な役割を果たし、アンカーDAC テクノロジー プロバイダーとして機能する。また同社は、プレーリーコンパス DAC ハブとカリフォルニアDACハブへの主要なテクノロジープロバイダーでもある。

　米国はClimeworksにとって戦略的な市場であり、現在、米国では超党派のインフラ投資・雇用法とインフレ抑制法に含まれる炭素管理政策に関する国のリーダーシップによって、DACのような最先端技術の展開が促進されている。また、米国には、CO2 の安全かつ永久的な地中貯留や大規模インフラプロジェクトに関する専門知識を持つ現地パートナーがおり、同社がサプライチェーンをさらに発展させ、大規模に展開するための強力な基盤が存在する。テキサス州オースティンは、強力な人材プール、ビジネスに適した環境、そして中心部のロケーションのため、同社にとって理想的な場所だ。この都市の優れた生活の質は、テキサス州外からの才能ある人材にとっても魅力的な都市となっている。

詳しくは、→https://climeworks.com/press-release/climeworks-accelerates-u-s-growth-with-new-hq-in-austin-texas