研究情報

理研とユーグレナ社研究G、微細藻類ユーグレナのゲノム編集技術拡張。柔軟・緻密な改変へ(2024.2)

 理化学研究所(理研)、㈱ユーグレナの共同研究グループは、微細藻類ユーグレナの産業利用種であるユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)において、Cas12a RNP複合体を用いた高効率ゲノム編集技術を確立するとともに、1塩基レベルの精密な塩基書き換えに成功したと発表した。
 共同研究グループは、すでに確立していたCas9 RNP複合体を用いたゲノム編集技術に加え、標的配列の認識ルールや切断様式が異なるCas12a (Cpf1) RNP複合体を用いた高効率ゲノム編集技術を確立した。加えて、合成した一本鎖DNAを用いることにより、1塩基レベルでの精密な塩基書き換えが可能であることを実証した。従来法では難しかったATリッチ領域を標的としたゲノム編集による遺伝子機能解析や、1塩基レベルの書き換えによるタンパク質の精密なエンジリニアリングといったユーグレナの分子育種に貢献すると期待できる。

 持続可能な開発目標(SDGs)の達成や、持続可能性のある経済活動を目指すバイオエコノミー社会の実現に向け、微細藻類資源を利用したバイオ燃料製造やバイオものづくり技術の開発が求められている。特にユーグレナは、屋内外での大量培養技術が確立されており、健康機能を有しバイオマスプラスチックの材料ともなるパラミロンやバイオ燃料の原料に適した油脂(ワックスエステル)を産生することから、その利活用が推進されている。このような背景から、本種を効率的に育種するための自在なゲノム改変技術の開発が求められている。

詳しくは、→https://www.riken.jp/press/2024/20240214_1/index.html

 

2024-02-16 | Posted in 研究情報 |