トピックス,エネルギー編
三菱ガス化学とTRE、木質バイオマスと廃棄物由来のグリーンメタノール製造・販売へ事業化検証の覚書締結。国内初の商業化へ
TRE ホールディングス㈱(TRE)および三菱ガス化学㈱は、国内の木質バイオマスおよび廃棄物を活用した、日本初となる商業規模のグリーンメタノール製造を目指し、戦略的業務提携及び事業性検証に関する覚書を締結した。
TREと三菱ガス化学は、各々の事業展開を通じて蓄積したノウハウを結集し、日本で初めてとなるグリーンメタノール製造の商業化を目指す。なお、事業性を検証するプラントは、千葉県内に設置予定。
近年、環境に配慮した持続可能な循環型社会やカーボンニュートラル社会の構築が求められており、化学品や燃料製造においても、地域資源である木質バイオマスや廃棄物の活用が期待されている。中でもメタノールは、プラスチックや接着剤、燃料などに幅広く使われる重要な材料であり、バイオマスや廃棄物といった再生可能な資源からつくられる「グリーンメタノール」は、環境にやさしい新たな選択肢として注目されている。
TREは、WX環境企業として廃棄物・資源のリサイクルや再生可能エネルギー事業等に取り組んでいる。本取組においては、木質資源や廃プラスチック等を調達し、メタノール製造に適した構成で原料として三菱ガス化学に供給する。木質資源は、千葉県森林組合と連携し、森林整備計画に基づいて安定供給することを目指す。
三菱ガス化学は、環境循環型プラットフォーム「Carbopath(カーボパス) 」を通じ、循環型社会の実現を推進している。本取組では、TREが供給する木質資源や廃棄物から得た合成ガスを原料に、グリーンメタノールの製造・販売を行う。グリーン原料の供給を通じて、国内産業のカーボンニュートラル化に寄与するとともに、船舶燃料などの国産カーボンニュートラル燃料を供給する。