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ダイセキ環境ソリューション、分離膜による精製処理設備のバイオディーゼル燃料生産開始。世界初(2024.6)

 ㈱ダイセキ環境ソリューションは廃食用油を原料としたバイオディーゼル燃料の生産に取り組んでいるが、この度、バイオディーゼル燃料の精製方法として、これまで商用のプラントとしては世界的にみても事例のない分離膜による精製処理設備が完成し、本設備で精製するバイオディーゼル燃料「MT-B(Membrane Treated-Biofuel)」の生産を開始した。本設備は「2023年度愛知県循環型社会形成推進事業費補助金(リサイクル関係設備整備事業)」の採択を受け導入したもの。

 バイオディーゼル燃料はカーボンニュートラルな軽油代替燃料として、車両や建設機械、フォークリフト、発電機、空港内特殊車両、船舶燃料など多くの場面で使われるようになり、今後、高い需要が見込まれる。一方、これまでのバイオディーゼル燃料の精製は小規模な蒸留施設が使われることが多く、非効率で環境負荷の大きな精製方法であった。同社は、それら課題を解決すべく分離膜による精製処理設備を導入し、以下の効果が得られる。

●生産性の向上    年間精製能力1,200kL(蒸留装置の約17倍)
●環境負荷の低減   同量蒸留法により生産した場合、年間CO2排出量507t削減
             ※おおよそ日本人300人が1年間に排出するCO2に相当
●燃料利用の普及   1,200kL を軽油使用量に置き換えると3,000トン以上のCO2削減
             ※おおよそ日本人1,700人が1年間に排出するCO2に相当

詳しくは、→https://www.daiseki-eco.co.jp/info/414.html

 

2024-06-20 | Posted in トピックス |