研究情報
植物肉のDAIZ、植物由来タンパク質の仏大手・Roquette社(ロケット社)と資本業務提携。 海外生産・供給へ(2023.1)
発芽大豆由来の植物肉を開発・製造するスタートアップであるDAIZ㈱(熊本県熊本市)は、 植物性由来原料の世界的リーディングカンパニーであるRoquette社(本社:フランス オー=ド=フランス地域:ロケット社)と資本業務提携を締結した。これにより、 共同研究による植物由来原料の更なる価値向上や、 DAIZの植物肉原料「ミラクルミート」の海外での生産体制の構築と肉・魚・乳代替などの植物性食品(プラントベースフード)の海外供給を視野に入れ、 長期的な協業を進めていく。
■資本業務提携の概要と背景
Roquetteは、植物由来原料の世界的リーダーであり、植物性タンパク質のパイオニア、かつ医薬品賦形剤のトップメーカーであり、現在100カ国以上で事業を展開し、売上高は39億ユーロ(約5,500億円)に達する。新しい植物由来原料を開発する世界最高の専門家たちが結集したRoquetteは 、欧州とカナダの二大陸でエンドウタンパク工場を有する世界的リーダーかつ唯一の企業として、世界で拡大する植物性タンパクの需要に応える独自の地位を築いている。約1年前にカナダで建設した世界最大級のエンドウタンパク工場において、またNUTRALYS製品群に有機エンドウタンパクとコメタンパクを加えているが、本取組みはそれに続く試みになる。
熊本発のフードテックベンチャーであるDAIZは、独自の発芽手法「落合式ハイプレッシャー法」をコア技術とし、環境負荷の小さい次世代植物肉「ミラクルミート」を生み出し、2021年5月に米国・ボストンに子会社・DAIZ USA Inc.を設立し海外展開の一歩を踏み出した後、2022年春にはタイへ「ミラクルミート」を輸出し、現地企業による商品化・販売が開始されるなど、国内市場のみならず海外市場へ進出を加速させている。
今般のRoquetteとの資本業務提携は、DAIZの植物肉原料「ミラクルミート」の海外展開を視野に入れており、具体的には、エンドウタンパク及びその他植物由来原料の安定供給や共同研究による「ミラクルミート」の価値向上を図ると同時に、DAIZの技術ライセンスに基づく生産体制の構築や肉・魚・乳代替などの植物性食品(プラントベースフード)の2023年中の市場投入を視野に、長期的な協業関係を模索していく。
詳しくは、→https://www.daiz.inc/news/2817/