研究情報

NTT東日本と徳島大学発グリラス、 食用コオロギのスマート飼育実証実験開始。NTTe-City Labo内にて(2023.1)

 徳島大学発のベンチャー企業として、食用コオロギに関連する品種改良・生産・原料加工・商品開発・販売を一貫して国内で行う㈱グリラス(徳島県鳴門市)と、東日本電信電話㈱(東京都新宿区:NTT東日本)は、2023年1月より、ICT/IoTを活用した食用コオロギのスマート飼育の確立をめざす実証実験を開始する。
 その第一歩として、NTTe-City Labo内の一室を食用コオロギの飼育施設として新たに整備し、実証の基礎となるコオロギの飼育における環境要因のデータ収集および分析を開始する。

 タンパク質危機と称される動物性タンパク質の不足が世界的に叫ばれているが、その解決策として国際連合食糧農業機関(FAO)は昆虫食を推奨している。一方で世界では年間約9.3億トンの食品ロスが発生しており、その量は全世界で生産されている食品の約3分の1に相当する。グリラスではこれらの社会課題の解決策として、飼育時に必要な餌や水の量と、温室効果ガスの排出量が少ない食用コオロギを、食品ロス由来100%の独自配合飼料を用いて生産してきた。しかし最新の情報工学的アプローチを取り入れることは、十分にはできていなかった。
 こういった状況を踏まえて本実証実験では、グリラスの有する食用コオロギの飼育ノウハウとNTT東日本が提供するICT/IoTソリューションを掛け合わせることで、より最適な食用コオロギの飼育環境の構築および確立などをめざす。

 NTTe-City Labo(NTT中央研修センタ)内にスマート食用コオロギの飼育施設を設置する。施設は稼働後の一般見学の受付も予定しており、「タンパク質危機」や「食品ロス問題」、「食料安全保障」といった社会課題の解決策として期待される食用コオロギに関する展示と共に、実際の飼育風景を見ることもできる。

詳しくは、→https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20230119_01.html                               関連情報→https://gryllus.jp/                                                                https://greenproduction.co.jp/archives/1900

2023-01-21 | Posted in 研究情報 |