トピックス,マテリアル他編

スズキ、船外機用マイクロプラ回収装置の関連特許を無償開放。海洋環境改善の取り組み加速目指す(2026.3)

 スズキ㈱は、海洋環境保全の推進と持続可能な社会の実現に向け、スズキが保有する船外機用マイクロプラスチック回収装置に関する34件の特許(審査継続中案件を含む)を無償で開放すると発表した。スズキとして特許の無償開放をするのは初めて。これらの特許の開放により、国内外の同じ課題意識を持つ企業・団体とともに、海洋環境改善の取り組みを一層加速させることを目指す。

 世界的な課題である海洋プラスチックごみは、自然環境下で微細に破砕されることでマイクロプラスチックとなり、海洋生物が体内に取り込むなど生態系への深刻な影響が懸念されている。こうした課題に対応するため、スズキは世界で初めて船外機に搭載可能なマイクロプラスチック回収装置を開発し、一部機種に標準装備した船外機の生産を2022年7月より開始した。この装置を搭載した船外機は、エンジン性能に影響を与えることなく、ボートで走行するだけで水面付近のマイクロプラスチックを回収することが可能である。

 2021年11月にスズキとして初のマイクロプラスチック回収装置に関する特許を取得して以来、船外機の主要市場の国々で継続的に特許を取得してきた。現在では、マイクロプラスチック回収装置を標準装備した船外機を計5機種(DF140BG、DF115BG、DF140B、DF115B、DF100C)販売している。こうした取り組みを進める中で、マイクロプラスチック回収装置をより広く普及させることが、海洋環境の保護・改善の推進に寄与すると判断し、本特許の無償開放を決定した。

<特許開放の詳細:主な発明内容>
 航行中に船外機が汲み上げる海水によるエンジン冷却システムに着目し、エンジン冷却後の冷却水通路にマイクロプラスチックを捕集する回収装置を装着することで、既存の冷却機能を損なうことなく簡便な構成によりマイクロプラスチック回収・除去を可能にした特許群である。さらに、同装置のフィルタ目詰まり時に同装置を迂回させるバイパス通路を並列配置して冷却性能の低下を防止する改良特許や、特定の運転条件下において通路内で冷却水の逆流が発生して捕集物が押し戻された結果、マイクロプラスチックがバイパス通路を通りフィルタを迂回して海中へ再排出される現象を抑制する改良特許も含まれる。

詳しくは、→https://www.suzuki.co.jp/release/c/2026/0320/

2026-03-22 | Posted in トピックス, マテリアル他編 |