トピックス,エネルギー編
三菱ガス化学と米・Transition Industries社、 低炭素メタノールの売買契約締結(2025.11)
三菱ガス化学㈱は、2025年11月6日に米国のTransition Industries LLC(ヒューストン、TI社)と低炭素メタノールの引取に関する売買契約を締結したと発表した。
本契約締結に際しては同日、米国、メキシコ両大使館関係者ご臨席のもと、調印式を執り行った。
TI社は、炭素排出量がネットゼロのメタノールおよびグリーン水素プロジェクトを世界規模で展開し、気候変動に対処し環境および社会の持続可能性を促進する企業で、現在世界銀行グループの国際金融公社(IFC)などとともにメキシコにおいて世界最大規模の低炭素メタノール製造プロジェクト「Pacifico Mexinol Project(パシフィコ・メキシノール・プロジェクト)」を進めている。本プロジェクトは、年間215万トンの低炭素メタノール(グリーンメタノール、ブルーメタノール)を製造することを目指すものである。
本契約は、本プロジェクトの最終投資決定(FID)を条件として発効するもので、三菱ガス化学は本プロジェクトが商業運転の開始を予定している2029年から年間約100万トン規模の低炭素メタノールを引き取り、本プロジェクトにおける主要なオフテイカーとなる。環境負荷の少ない低炭素メタノールを燃料用途に加え、各種化学品など幅広い用途に供給することで、今後ますます高まる需要に的確に応えつつ、日本を中心としたアジア地域で当社が取り扱うメタノールの低炭素化を推進していく考えだ。
当社は、排出CO2や廃プラスチック、バイオマス等からメタノールを製造し、燃料や素材、化学品として供給することでメタノールを起点とした炭素循環を実現する環境循環型のプラットフォーム「CarbopathTM」の構築に取り組んでいる。
本契約は、当社として初めての低炭素メタノールの大規模かつ長期の購入契約であり、日本を中心としたアジアにおける低炭素エネルギーや素材の安定供給に寄与するとともに、グリーン市場の創出や拡大を後押しするものである。
詳しくは、→https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2025/251106.html →https://transitionind.com/transition-industries-and-mitsubishi-gas-chemical-sign-agreement-for-the-purchase-and-sale-of-ultra-low-carbon-methanol/
