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蘭・AvantiumのPEF、日本でのPETボトルリサイクルのためのCPBR承認を取得(2025.11)
再生可能・循環型ポリマー素材のリーディングカンパニーであるオランダのAvantium NVは、革新的な植物由来プラスチックPEF(ポリエチレンフラノエート)「releaf® 」が、PETボトルリサイクル協議会(CPBR)より日本のPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルリサイクルへの正式承認を取得したと発表した。Avantium は、自社のYXY技術を用いて製造されたreleaf®を 多層PETボトルに使用することが承認された。この承認は、日本の飲料容器業界におけるPEFの採用にとって重要な条件となるものである。
CPBRは、PETボトルのリサイクル促進と評価を担う日本の業界団体で、PETボトルの自主設計ガイドラインを策定し、日本の先進的なリサイクルシステムとの適合性を確保するため、新素材の徹底的な評価を行っている。日本のPETボトルリサイクルシステムへの新素材の導入には、CPBRの承認が不可欠であり、日本のリサイクルインフラの健全性と効率性を維持する上で役立っている。
CPBRは、厳格な評価プロセスを経て、Avantiumのreleaf®ブランドで販売されているPEFを、多層PETボトルのバリア層として使用することを評価した。CPBR の報告書は、PEFが重量10%までの濃度で既存のPETストリーム内で安全かつ効果的にリサイクルできることを確認している。この材料は、物理的、化学的、および加工性に関する主要な基準を満たし、日本の食品接触プラスチックのポジティブリスト制度、厚生労働省が発行した食品、添加物の規格基準、ならびにFDA規制に準拠している。PEFを含むボトルの総合的なリサイクル性評価は「A」にランク付けされ、ボトルからボトルへのリサイクルに完全に適していることを示している。日本でのCPBRの承認は、欧州(欧州PETボトルプラットフォーム)および米国(プラスチックリサイクル協会)における同様のリサイクル認定に続くものである。これらの承認により、ブランド所有者とコンバーターは自信を持って PEF をバリア層として採用できるようになり、飲料業界の再生可能で高性能なリサイクル可能なパッケージへの移行がサポートされる。
詳しくは、→https://newsroom.avantium.com/avantiums-releaf-receives-cpbr-approval-for-recycling-in-japan/ 関連情報→https://www.petbottle-rec.gr.jp/
