トピックス,エネルギー編

印・AM Greenと蘭・ロッテルダム港湾局、年間最大100万トンの水素等のグリーンエネルギー供給体制構築へ。(2025.5)

 持続可能なエネルギーや化学品に注力するインドのAM Greenと欧州初のエネルギー港であるオランダのロッテルダム港湾局は、水素輸送船の主要寄港地でもあるロッテルダムを経由して、インドと北西ヨーロッパを結ぶグリーンエネルギー・サプライチェーンの構築に重点を置く覚書を締結した。この覚書には、バンカー燃料と持続可能な航空燃料(SAF)の供給、そしてロッテルダムおよび北西ヨーロッパへのサプライチェーンにおけるターミナルインフラ整備の要件分析が含まれる。

 調印は世界水素サミットで行われた。さらに、このパートナーシップは、水素ベースの燃料および製品の安全な流通のための戦略的な港湾インフラの整備を共同で支援し、インドのネットゼロ産業クラスターを欧州と連携させることで、年間最大100万トンの輸出を可能にする。構想されているサプライチェーンは、両国間で最大10億米ドル規模のグリーン燃料の取引規模となる可能性がある。

 AM Greenは、2030年までに500万トンのグリーンアンモニア(約100万トンのグリーン水素に相当)の生産能力を構築するという野心的な目標を推進しており、世界的なグリーン燃料需要の高まりに対応している。最初の生産はカキナダで開始される。一方、ロッテルダム港は、ヨーロッパ大陸における重要な物流および水素ハブとして主導的な役割を果たしており、ヨーロッパ全体のエネルギー需要の約13%がロッテルダム経由で流入している。両社は協力して、インドの国家グリーン水素ミッションとヨーロッパの野心的な脱炭素化目標の達成を目指す考えだ。

詳しくは、→https://www.portofrotterdam.com/en/news-and-press-releases/am-green-and-port-rotterdam-authority-establish-green-energy-supply-chain

2025-05-28 | Posted in エネルギー編, トピックス |