ニュース情報/政策関連

生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)定足数を失い、中断。来年ローマで再開会合へ。(2024.11)

 2024年10月21日からコロンビアのカリで開催された今回の会議には、生物多様性条約第16回締約国会議(COP16)、バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書の締約国会議第11回会合、遺伝資源へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書の締約国会議第5回会合が含まれており、閣僚級のハイレベル会合も開催された。

 代表団は、2022年のCOP15での採択以来の昆明・モントリオール地球生物多様性枠組み(KMGBF)の実施の進捗状況を評価した。COP16は過去2年間の進捗状況を認め、行動を加速させる必要性を強調した。現在までに、CBDの196の締約国の大半を代表する119か国が、KMGBFに沿った国家生物多様性目標を提出した。さらに、44か国が国家目標の実施を支援する政策文書である国家生物多様性戦略および行動計画(NBSAP)を提出した。

 妥協と対話の精神の上に築かれたCOP16の力強い成果は、多国間主義が困難な時期でも成果を達成できることを示している。しかし、COP16は、総会で約12時間に及ぶ会議の後、午前 9 時頃に定足数を失い、残りの議題項目の採択が検討される前に中断された。

 生物多様性条約第16回締約国会議は11月2日午前に中断されたが、その前に各国は生物多様性の保護における先住民と地域社会の役割拡大と、デジタル遺伝情報の利用から得られる利益を共有する新しい世界的メカニズムの画期的な運用化に合意した。

 生物多様性条約締約国会議事務局は、11月2日早朝の定足数不足による会議中断後に未解決の議題に対処するため、COP16および同時開催中の議定書会合の再開会合を開催することに合意した。生物多様性条約第16回締約国会議、カルタヘナ議定書締約国会合を兼ねた第11回締約国会議、および名古屋議定書締約国会合を兼ねた第5回締約国会議の再開会合は、2025年2月25日~27日にイタリアのローマにある国連食糧農業機関本部で開催される。 

詳しくは、→https://www.cbd.int/conferences/2024

2024-11-04 | Posted in ニュース情報/政策関連 |