研究情報

四国電力・東京農工大等4者、愛媛県みかん園で発電菌を利用した微生物燃料電池の実証試験(2024.8)

 四国電力㈱、国立大学法人東京農工大学大学院工学研究院の研究グループ、㈱RING-e、伊方サービス ㈱の四者は、本年9月より、愛媛県内のみかん園地において微生物燃料電池に関する実証試験を開始すると発表した。

 微生物燃料電池は、土壌微生物「発電菌」の働きを利用して発電するクリーンエネルギーとして、実用化に向けた研究が進められている。 土壌微生物「発電菌」は、自然界の土壌に広く存在しており、植物が光合成により作り出す栄養を吸収し、分解する際に電子を放出する特性を有している。 「発電菌」の特性を利用する微生物燃料電池は、電源のない屋外でも永続的に電気を 生み出すことが可能となる。 こうした新技術に着目した東京農工大学では、微生物燃料電池の発電効率・安定性の 向上に向けた技術研究に取り組んでおり、同大学発のベンチャー企業 RING-e を設立し、 実用化・商用化を目指している。

 今回の実証試験では、四国電力、東京農工大学、RING-e が連携して、伊方サービスが 運営する愛媛県八幡浜市・伊方町のみかん園地に微生物燃料電池を設置し、実際の農地に おける発電状況を確認する。 四者は、今回の実証結果を踏まえ、微生物燃料電池を電源とした気温や土壌水分量等を計測するセンサーや農場をモニタリングするカメラ等を設置し、農業のスマート化・ 省力化に取り組むとともに、防災などさらに幅広い分野での活用を目指していく考えだ。

詳しくは、→https://www.yonden.co.jp/press/2024/__icsFiles/afieldfile/2024/08/23/pr005.pdf

2024-08-25 | Posted in 研究情報 |