研究情報
米国・オクラホマ州立大の研究G、SAFなど持続可能なバイオ燃料向け共発酵プロセスを開発(2024.8)
米国・オクラホマ州立大学工学・建築・技術学部の研究者らは、ジェット燃料に変換可能な再生可能資源から作られるバイオ燃料であるブタノールの生産につながる共発酵プロセス(co-fermentation process)の改良を続けている。
同大学は、2021年11月に、オハイオ州立大学のHasan Atiyeh教授が開発した共発酵プロセスの特許を取得。このプロセスでは、糖が発酵によってアルコール、有機酸、ケトンに変換される。ガス発酵細菌を導入してCO2を捕捉し、これも発酵させてバイオ燃料の生産量を増やす。この共発酵法は、化石燃料ベースのブタノールに比べて環境への影響を軽減する。
この方法では、天然のバクテリアを加えて植物由来の糖分を発酵させる。糖分発酵バクテリアとガス発酵バクテリアを組み合わせてCO2を捕捉し、さらに発酵させてバイオ燃料をさらに作る。
Hasan Atiyeh氏は、化石燃料から従来の燃料や化学物質を生産すると、GHGを排出し、CO2やその他の汚染物質の濃度が上昇し、環境に大きな影響を与えると述べた。化石燃料の抽出と加工は、土壌、水、大気の汚染や生息地の破壊につながる。過去2年間で、共発酵プロセスは大きく進歩した。
2024-08-26 | Posted in 研究情報 |