研究情報

NEDOと鹿島建設、遺伝子組換え植物で生産したタンパク質を高効率抽出するシステム開発(202310)

 NEDOの「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」で、鹿島建設㈱は、「遺伝子組換え植物を利用した大規模有用物質生産システムの実証開発」に関する共同研究に参画している。その中で鹿島建設は今般、遺伝子組換えを行った植物が細胞内に生産したタンパク質(目的タンパク質)を短時間・高効率に抽出できる一貫抽出システムを構築した(特許出願中)。本システムは、目的タンパク質の生産に必要な破砕から精密ろ過までの3プロセスを最適化したもので、タンパク質の高い抽出効率を実現しながら、従来必要な植物由来の不要粒子を除くための多くのプロセスを省略することができる。
 鹿島建設は今後、植物から生産した目的タンパク質の破砕・抽出技術に関する研究開発をさらに進めていく。併せて、一過性遺伝子発現系技術を利用した植物による有用タンパク質の商業生産に関する本共同研究全体成果の社会実装に向けた取り組みを、建設・エンジニアリングの側面から進める考えだ。

開発した一貫抽出システムの構成イメージ

詳しくは、→https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101695.html

2023-10-10 | Posted in 研究情報 |