研究情報

アルヌール、神戸大と鹿児島県のカギケノリの養殖の種苗生産向け、培養株確立 (2023.9)

 ㈱アルヌール(東京都渋谷区:パス㈱連結子会社)は、この度、鹿児島県の漁業協同組合である山川町漁業協同組合と、カギケノリの養殖に向けて、鹿児島県山川町の海で採取した「カギケノリ」から川井浩史先生(神戸大学)のご協力のもと養殖の種苗生産に向けた培養株の確立に成功したと発表した。
 牛のゲップ由来メタン抑制効果のある「カギケノリ」ですが、天然の「カギケノリ」だけでは、我々が目指す牛の頭数に与えることを想定すると到底量が足りず、天然のものを大量に乱獲するようなことになれば生態系を崩しかねない為、アルヌールでは日本に自生する、日本のカギケノリを養殖するべく技術開発を行っている。
 今後、今回培養出来たカギケノリの培養株を利用し、海洋と陸上の両側面で日本初のカギケノリの養殖を試みる考えだ。

 「カギケノリ」は紅藻類という海藻の一種で日本を含む太平洋熱帯海域に生息しており、畜産が盛んなオーストラリアでは「カギケノリ」を牛の飼料に約0.2%混ぜて与えることで、牛の消化過程で発生するメタンガスを最大98%減少させることが確認されている。

 アルヌールでは、鹿児島県の漁業協同組合である山川町漁業協同組合と、海藻である「カギケノリ」によるブルーカーボン及び牛のゲップ由来メタンガスの削減に向け、環境プロジェクト「The Blue COWbon Project」を進めている。

詳しくは、→https://ssl4.eir-parts.net/doc/3840/tdnet/2339108/00.pdf

 

2023-09-26 | Posted in 研究情報 |