研究情報
NEDO、「バイオものづくり革命推進事業」で6件の研究開発に着手。(2023.9)
NEDOは、「バイオものづくり革命推進事業」の第1回公募において、バイオものづくり製品の社会実装促進に向けた研究開発テーマ6件を採択した。
本事業では、多様な原料と製品を出口とした、バリューチェーンの構築に必要な課題について技術や社会システムの実証を行い、バイオものづくりへの製造プロセスの転換と、バイオものづくり製品の社会実装を推進し、日本の産業競争力の強化と社会課題解決を目指す。
植物細胞や動物細胞、微生物などを用いて物質を生産する技術のバイオものづくりは、医薬品や食品にとどまらず、化学品、素材、繊維、燃料など多様な産業領域での活用が見込まれている。従来の化石資源を原料とした、さまざまな製造プロセスの代替となる「持続可能なものづくり」として、次世代の産業基盤となり、日本の競争力の核となることが期待される。
このような背景の下、NEDOは本事業で、未利用資源の収集・原料化や物質生産に用いる微生物などの改変技術、製品の生産・分離・精製・加工技術、社会実装に必要な制度や標準化など、バイオものづくりのバリューチェーン構築に必要となる技術開発および実証を一貫して支援する。今般、本事業の第1回公募において、バイオものづくりのバリューチェーン構築に向けた研究開発テーマ6件を実施予定先として採択した。
<採択テーマと実施予定先>
●改変酵素を用いた卵殻膜の総合的活用 プラットフォームの構築 ㈱ファーマフーズ
●未利用原料から有用化学品を産み出す バイオアップサイクリング技術の開発 公益財団法人地球環境産業技術研究機構、高砂香料工業㈱、 帝人㈱
●製紙産業素材を活用したバイオ燃料・樹脂原料 等の商用生産に向けた研究開発・実証 大王製紙㈱、 Green Earth Institute㈱
●建築廃材等未利用資源を活用した SAF用2Gバイオエタノール生産実証事業 大興製紙㈱
詳しくは、→https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101688.html