ニュース情報/政策関連

米・RFA、米・環境保護庁に反論。科学諮問委員会のトウモロコシ由来エタノールのCO2排出に関する報告書巡り(2023.8)

 米国のRFA(Renewable Fuels Association)は、米・環境保護庁のマイケル・レーガン長官に宛てた書簡の中で、環境保護庁(EPA)の科学諮問委員会(SAB:Scientific Advisory Board)が、最近の報告書の中で、トウモロコシ由来エタノールのGHG排出への影響について、根拠のない主張を行っていると反論した。トウモロコシ由来エタノールは気候変動対策において効果が高くないとしたことについて、同庁に対しエタノールのCO2排出量についてより広範な調査を行うよう要請した。

 RFA のCEOのジェフ・クーパー氏は、書簡の中で、環境保護庁の科学諮問委員会がRFS(Renewable Fuel Standard、輸送燃料にバイオ燃料の最低混合基準を定めた基準)とトウモロコシエタノールのGHGへの影響を調査するための作業グループの使用した「不透明で偏った」プロセスについての懸念を示している。「バイオ燃料産業の専門知識を持つ科学者は作業グループに参加を求められていなかった」と書簡には記されており、また、このグループには、RFSの廃止を求めてロビー活動を進めてきた政治擁護団体の主任科学者が含まれていたと言及している。

 クーパー氏は、9月21日にワシントンで開催される科学諮問委員会の公開会議での証言で、こうした懸念を取り上げるつもりだと述べた。同氏は環境保護庁に対し、この問題の研究を客観的に継続するよう求めた。

詳しくは、→https://ethanolrfa.org/media-and-news/category/news-releases/article/2023/08/rfa-blasts-epa-science-advisory-board-for-specious-report-on-corn-ethanol-and-carbon-emissions

 

2023-08-24 | Posted in ニュース情報/政策関連 |