トピックス,エネルギー編
川崎重工等3社、舶用水素エンジンの陸上運転に世界初の成功。船の脱炭素化で世界をリード(2025.10)
川崎重工業㈱、ヤンマーパワーソリューション㈱、㈱ジャパンエンジンコーポレーションの3社は、「舶用水素エンジンおよびMHFSの開発」を推進している。 このたび、本事業による世界初の取り組みとして、実証用の液化水素燃料供給設備をジャパンエンジン本社工場内へ新たに設置し、舶用水素エンジンの陸上運転に成功した。
「舶用水素エンジンおよびMHFSの開発」において川崎重工が製造した3社共用の本設備は、液化水素を貯蔵してガス化し、各社のエンジンへ、高圧または低圧で水素燃料を供給する。これにより、2 ストローク主機関および4ストローク補機関、もしくは電気推進船向けの4ストローク主発電機関といった、実船でのさまざまな用途を想定するとともに異なるポートフォリオを満足したエンジンの運転を可能としている。 そして、川崎重工とヤンマーパワーソリューションは、中速4ストロークエンジンにおいて、ゼロエミッション化を目指した水素燃焼を実現させ、所定の出力で運転できることを確認した。今後は、性能確立を目指し、開発を継続していく。また、ジャパンエンジンが開発している低速2ストロークエンジンは2026年春の運転開始に向け、現在順調に開発を進めている。なお、3 社のエンジンに共通した特徴は、GHGの大幅な削減が見込まれるとともに、水素とディーゼル燃料を切り替える二元燃料仕様により冗長性を確保していることとなっている。
詳しくは、→https://www.khi.co.jp/pressrelease/news_251020-1.pdf
